フルール・フルール FLEURS FLEURS
商品開発・プロデュース
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ベーカリーショップ
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岐阜県土岐市
名古屋市の中心部。憩いの場として人々に親しまれる、緑豊かな鶴舞公園の玄関口に「いちごぱん」がお目見えしました。
JR・地下鉄の鶴舞駅を出て鶴舞公園に足を踏み入れると、どこかレトロで日本らしさを感じる「いちごぱん」の幟がはためき、ほっと心が安らぎます。
ノスタルジックなかわいらしさを感じさせるこのお店、実は“映えスイーツ”で一躍時の店となった「スイーツギャラリー アマンダ」の姉妹店。そして、オーナーパティシエ・安尾裕真さんが描く、新しいパンの物語をカタチにする立役者となったのが、ラヴィデュレーヴの代表・加藤大貴です。
ラヴィデュレーヴでは「いちごぱん」の商品開発、技術指導、オープニングスタッフの派遣、機材や材料の手配など、ベーカリーをオープンするためのあらゆる部門を全面的にプロデュース。
「導かれるようにして、出会うべくして出会った」と口をそろえる、2人のセッションが創造するベーカリーブランド「いちごぱん」は今、パン業界に旋風を巻き起こしています。
― ベーカリーブランドを立ち上げる構想は、常々抱いていたのですか?
嗜好品であるケーキとは違い、日常食として親しんでもらえるパンにずっと興味はありました。パン屋さんをやってみたいという漠然とした思いはありましたが、現実的に考えるようになったのは、ツルマガーデン(鶴舞公園内)への出店依頼がきっかけです。当初はスイーツ店としての打診だったのですが、この場所でやるならパン屋がいいという直感がありました。
公園を散歩する人、近隣の学校や職場に通う人、休日に訪れる家族連れなど、この自然に囲まれたオアシスを求めて訪れる人たちが、ベンチに座って笑顔で頬張っているシーンを想像した時、真っ先に浮かんだのがパンだったんです。
― 「いちごぱん」の名前の由来は?
一度聞いただけで覚えていただけるような、親しみやすい名前にしたいという思いがあり、いろいろ考えました。
本店の「アマンダ」は“ギャラリー”という名前の通り、エレガントで特別感のある演出を楽しんでいただいていますが、「いちごぱん」は正反対の、ちょっぴり“ダサかわいい”雰囲気。和のテイストを取り入れるために、「いちごぱん」のロゴマークは古来の家紋をイメージし、スタッフのユニフォームも法被にしました。
― 現在のラインナップ数と、商品のコンセプトについてお聞かせください。
25~30種類くらいのラインナップがあり、その内、いちごを使ったパンが半数くらいあります。
特別な日に食べるというイメージがあるケーキとは違い、パンは日常食として親しんでもらえるものです。だからこそ「アマンダ」らしい華やかさのあるパンに加えて、毎日食べたくなるシンプルな食事系パンも多くそろえています。普段使いの店として愛してもらえるとうれしいですね。
― ラヴィデュレーヴの代表・加藤さんとの出会いは?
オープンに向けて試行錯誤を繰り返していたのですが、何と言ってもパン作りは初めてのチャレンジ。思うようにいかないことも多く、オープン日が近づくにつれて、自分がイメージする商品や店を実現できるのだろうかと心配ばかりが募っていました。そんな時、ふと加藤さん(ラヴィデュレーヴ代表)のことが頭をよぎったんです。
加藤さんとは、それまで面識はなかったものの、岡崎市出身の同郷ということもあり、共通の知人が複数名いて、噂はかねがね耳にしていました。藁にもすがる思いで加藤さんに連絡を取ったところ、翌日には中村区の「アマンダ」まで飛んできてくれて。その行動力とフットワークの軽さにまずは驚かされました。
― 初対面だった加藤さんの第一印象は?
パンに対する並々ならぬ熱量の高さはもちろんのこと、何よりそのスピーディーさに感化されました。加藤さんに初めて連絡したのは、「いちごぱん」のオープンまでわずか3週間というタイミング。ここから何をすべきか、何が必要か。タイムスケジュールも含めて一つひとつの要素を相談していく内に、私の心を占拠していた不安が、一気にワクワク感に変わっていきました。
「この人になら任せられる、この人と一緒に仕事をしたい!」という思いが心の底から湧いてきた感覚を、今でも鮮明に覚えています。
― お二人の出会いからオープンまでわずか3週間。どのような日々でしたか?
毎日のように連絡を取り合いながら、初めて会ってから1週間後には試作品の第一弾を持ってきていただきました。
「いちごぱん」のコンセプト、私が描く商品イメージ、それを実現するための機材や材料、スタッフの配置、そして理想とする売上や利益のバランスなど、あらゆる要素を咀嚼した上で具体的かつ現実的な提案をしていただきました。
これまで、できないことを「できない」と言う人にはたくさん出会いましたが、加藤さんは決して「できない」とは言わない。「その方法では難しいけれど、こちらのアプローチで攻めてはどうですか?」と、実現するための代替案を提示してくれる。だからこそ、それまでのように一人で迷い、振り出しに戻って練り直すというプロセスが一切なくなり、見る見るうちにいろんなことが決まっていきました。
― 加藤さんが作り出した「いちごぱん」のためのパンは、どのようなパンだったのですか?
加藤さんが考えてくださったのは、生地の存在感や主張をしっかりと打ち出している「ラヴィデュパン」の象徴的な生地とは一線を画した、軽やかで口どけの良い生地でした。
加藤さん曰く、あえて外国産小麦粉を使用することで、クセがなく、味わいも香りもシンプルに仕上げたそうです。その上で、シルクのようにきめ細やかでなめらかな食感により、パティシエの真骨頂でもあるリッチなクリームや華やかなデコレーションも受け止め、引き立ててくれる。しっかりとした土台になる生地でした。
― 安尾さんが作るクリームやコーティングとの相性は?
もともと私が作るスイーツは、食後に食べることをイメージしているので、クリームやコーティングも全体的に軽い口当たりに仕上げています。そのため、パンと合わせる時にも大きく改良する必要はなく、加藤さんの生地と無理なく調和できました。
安定感のあるおいしいパン生地をベースに、パティシエならではの手間を惜しまないクリームやフィリング、色鮮やかなフルーツを贅沢に合わせる。パティスリーの技と感性を投影した演出により、「アマンダ」が手がけるパンらしく、素朴でありながらもしっかりと個性が際立つ品々が完成しました。
― オープンに向けては、とんとん拍子で進んでいったのでしょうか。
とんでもないです!加藤さんに厨房に入っていただいたところ、スタッフが作業できるスペースがまったく確保されていないと驚かれてしまって。一部の機材を入れ替え、厨房のレイアウトをがらりと入れ替えることで、パンを作る上で必要となる動線と、スタッフが効率的に動くことができるスペースを確保していただきました。
ただ、とにかく時間がない状態で、新しい機材が届いたのは、なんとオープン2日前!加藤さんには、商品開発と並行し、厨房の整備、機材の手配、スタッフへの技術指導、作業の流れ、オペレーション指導…あらゆることを同時進行していただき、怒涛の中でオープン日を迎えました。
― 晴れて、オープン日を迎えた時はどのような気持ちでしたか?
ツルマガーデン全体のオープニングセレモニーなどを見ながら、無事にオープンできたことに安堵し、ほっとと胸を撫でおろしました。
とは言いつつも、オープン初日から想像を絶する反響で、厨房や店頭はてんやわんや。看板商品である「いちごぱん」だけで1日数百個単位で飛ぶように売れました。焼き上がり、クリームを詰めたら、棚に並ぶ間もなくレジに運ばれてくるという高速サイクルです。
途中、材料が足りなくなって買いに走るというハプニングもありながら、何とか乗り切ることができました。加藤さんはもちろん、あの戦場を共に戦い抜いてくれたスタッフたちには、感謝の気持ちしかありません。
― オープンから2か月以上が経過した今、どのような思いですか?
オープン前から、加藤さんと共に厨房を支えていただいた「ラヴィデュパン」のスタッフの方の派遣期間がまもなく終了します。そのあとは「いちごぱん」のスタッフたちが、加藤さん直伝の技と味を守っていかなければいけません。
そして、加藤さんが構築してくださった基盤の上でどのようなパンを演出できるか、私自身も常に新しい商品を考え、加藤さんと共にどんどん進化させていきたいという思いです。
― 今後の挑戦についてもお聞かせください。
「いちごぱん」はすでに2号店の出店が決まっていますし、今後さらにフランチャイズ展開をしたいという構想もあります。私のチャレンジにとって、これまでもこれからも、加藤さんはなくてはならない存在です。
加藤さんと出会ったのは、絶対絶命のピンチの時でしたが、私は出会うべくして出会ったと思っています。「いちごぱん」オープンというこのタイミングで、もし縁がつながっていなかったとしても、きっと私の人生のどこかで出会うべき人だったのだと今は思います。
“食”を通じて笑顔の輪を広げ、幸せな時間を届けたい――。
そんな熱い思いを共有する、同世代のオーナーシェフとして、これからもお互いに刺激を与え合いながら、新しい食のカルチャーを創造していきたいです。
看板商品の「いちごぱん」を中心に、口どけが良く、きめ細かい生地をベースにした親しみやすいパンを30種類ほどラインナップ。上質な素材と技を駆使した、パティシエ渾身のクリームやフィリングを贅沢に使い、「アマンダ」ならではの“ハレ”の要素を投影した見目麗しいスイーツ系パン。そして、シンプルでありながらも記憶に刻まれる、毎日食べたくなるような食事系パンなどがそろう。
名古屋市昭和区鶴舞1-1-169 鶴舞公園 ツルマガーデン area1
tel 052-734-7225
時間 10:00~18:00
定休日 月曜
Instagram @ichigopan2023
看板商品の「いちごぱん」を中心に、口どけが良く、きめ細かい生地をベースにした親しみやすいパンを30種類ほどラインナップ。上質な素材と技を駆使した、パティシエ渾身のクリームやフィリングを贅沢に使い、「アマンダ」ならではの“ハレ”の要素を投影した見目麗しいスイーツ系パン。そして、シンプルでありながらも記憶に刻まれる、毎日食べたくなるような食事系パンなどがそろう。
名古屋市昭和区鶴舞1-1-169 鶴舞公園 ツルマガーデン area1
tel052-734-7225
時間10:00~18:00
定休日月曜
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